「魔女裁判」ノベライズ本
金曜日のお昼は魔女裁判を読もう!(笑)
今週でやっと読み終わった
では気になるシーンを振り返る
(p42 2話 本編では香織との"ファースト"キス)
「私、そろそろ行くから」
香織はスーツ姿を鏡に映しながら、まだベッドから出てこない徹に声をかけた。先輩記者の丸山とは地裁で落ち合う約束なので、外泊の痕跡は残さぬようにしなければならない。
ベッドの端に腰かけて、寝起きの悪い徹を布団の上から揺する。
「徹も起きないと、また遅刻だよ。サンドイッチ作っといたからね」
そう言って立ち上がると、突然、後ろ手をつかまれてベッドに引き戻された。そのまま抱き寄せられて、唇を重ねられる。口紅を塗ったばかりなのに……。
顔が離れると、徹はニコッと笑顔になって「いってらっしゃい!」と敬礼をした。香織も笑い返して立ち上がる。
(p92 3話 「オレは、有罪です」)
徹はひとつ深呼吸をすると、言った。
「俺は、有罪です」
「!」
・・・・・・
徹は負けず嫌いな子供のような顔をした。
「このまま魔女の言いなりになるだけかと思ったら、何か無性に腹がたって」
(p111 4話 「俺は会いたい」)
「徹……。言ったでしょ、暫らく会わないって」
「俺は会いたい」
その短い言葉に香織は、うつもの徹と違うものを感じた。
二人は近くの公園を歩いた。徹は右手の薬指にはめた指輪を話題にした。香織が就職して最初の給料で買ってくれたものだ。
「俺、もらってから一度もこれ、外したことないから」
いずみとの間にやましい関係はないことを、その言葉に込めた。
(p140 5話 オレオレ詐欺)
「あんた誰? 徹じゃないでしょ」
「は?」
「オレオレ詐欺ってやつでしょ、警察に連絡するわよ!」
「いやいやいや、ホントに俺だから」
「よく聞いたら徹の声とゼンゼン違うもの。騙されませんよ」
「何いってんだよ、もしもし」
電話はプツッと切れた。
「もしもーし。なんで自分の息子の声も分かんねえんだよ!」
やけになって寝っ転がると、はずみでベッドの上のTシャツのダンボール箱に手をぶつけた。すると箱が倒れて、徹の上にドカドカとTシャツが降ってきた。
(p149 6話 「住所教えろ」)
(黒川との初対面)
徹はつかみかからんばかりの勢いで詰め寄った。
「ふざけるな、お前のせいでこっちは借金背負わされたんだぞ!」
「百万円差し上げたでしょう?」
「使える訳ないだろう。返すから、住所教えろ!」(なんてかわいいわ、徹)
(p179 7話 ウワーッ、キス!)
「俺以外の奴が来ても、絶対ドアあけるなよ」
香織はあれ以来、新聞社も休み、徹の部屋に身を寄せている。
「徹、早く帰ってきてね」
上目遣いで見る香織に、徹は軽くキスをした。香織はそれでも不安がおさまらない様子で徹を見送った。
(p194 7話 強く抱きしめた…)
徹は腕を広げると、そんな香織を包み込むように強く抱きしめた。
「!」
香織の動きが止まる。
「ごめん、香織。俺、お前がそんなに苦しんでるなんて全然気付かなかった……」
「…」
「でもお前を裏切るようなことは絶対にしていないから」
「…」
「心配したんだぞ。無事でよかった」
徹の一言一言が、香織の身体に沁み込んでいく。
「……徹」
香織の目からポロポロと涙があふれた。
「ごめんなさい。私、どうしていいか分からなくて…。ごめんなさい、ごめんなさい…」
泣きじゃくる香織を、徹は子供をあやすように抱きしめた。恋人に対する愛しさが募り、優しく髪をなでた。
(p248 9話 窓から転落した香織は意識が回復した)
「私、取り返しの付かないこと…徹を殺そうとするなんて…。ごめんなさい…ごめんなさい、私…」
「お前のせいじゃないって! 俺は何ともないから。ほら、ピンピンしてんだろ」
「でも、私は徹を…」
「全部悪い夢だったんだ。香織が助かってよかった、俺はそれだけでいいんだ。それだけで十分だから…」
徹は香織の手を強く握った。その目から光るものがこぼれ落ちた。本当に一歩間違えば死んでいたところだったのだ。
「徹…」
香織の目からも涙が溢れ出た。
徹は静かに顔を近づけると唇を重ね、香織もそれを受け入れた。
(いやいやいや、これは撮らなかったシーンだね。もしかして…撮ったのにカットされた!?)
(p280 最終話 未公開エンディング)
無罪判決が言い渡されてから二週間後、南関東地検は控訴を断念した。これで柏木鏡子の無罪が確定したのだ。
街の大型ディスプレイに映るそのニュースを、徹は無表情に見やった。もう感情に何の漣も立たなかった。
(これはエキストラのある最後のシーンはずだったが、o.a.時はカットされたね。
自分はどっちも好きだけど)
susie
2010.3.14